岩手名物語り:映画紹介「宮澤賢治 その愛」(1996年 松竹)

どうも僕です🎞( ˙-˙ )🍙

今回は岩手の産んだ詩人

宮澤賢治(1896〜1933)

を題材とした映画

宮澤賢治 その愛」1996年 松竹

を紹介したいと思います

1996年、宮澤賢治生誕100年を記念して制作された映画です

主演、つまり宮沢賢治役は三上博史さん

「触れれば切れる」ような鋭い目線で、それでいて繊細な演技が特徴の三上さん

自分の生きる方向性に悩み、家族との諍いに苦しみ、妹さんの病気を案じ、死に悲しみ

そして、自らの恋心と性欲、理想と現実のギャップに本気で悶え苦しむ

「求道者 宮沢賢治

を、映画の視聴者に向け、叩きつけるように全力で演じています

様々な方向にブレながら迷路を歩くように生きる賢治さんに

半ば激怒し、半ば困惑しながらも必死で賢治さんをサポートしようとする父

宮澤政次郎 役には 仲代達也 さん

体を壊しながらも懸命に理想のために生きようとする賢治さんを、真心込めて温かく応援しようとする母

イチ 役に、八千草薫 さん

そして、宮澤賢治の盟友 藤原嘉藤治 役には 尾美としのり さん

壮々たる俳優陣もこの映画の脇を固めています

この映画の最大の特徴は、賢治さんが農学校の教員時代に、自ら脚本をかいたお芝居

「バナナン大将(別代:飢餓陣営)」

が見れることです

飢えに苦しむ陣営で、バナナン大将の帰りを待つ兵士たちが

「死ぬ前にせめてバナナか何かを食べないな🎶」

と歌っているところから始まるこの演劇は、賢治さん本人がバナナン大将に扮して地元の人々に公演を行ったそうです

オルガンをBGMに牧歌的な味わいの中展開されるお芝居を、宮澤賢治役の三上博史さんが生き生きと再現しています

非常に貴重なお芝居なので、これだけでもこの映画は非常に文学作品としても価値があると言えます

そして、宮澤賢治の恋愛事情を語る上で欠かせない女性

高瀬露  さんから向けられる恋心に対し

どうしようもなく不器用に対応し、どうしようもなく葛藤する賢治さんの姿も、非常に生々しいです

若くしてこの世を去られた宮澤賢治さんですが、彼の残した作品は、今もなお魅力を放ち続け

多くの創作者に対してインスピレーションを与え続けています

最後まで読んでいただきありがとうございました

今回はこの辺で

押忍🌾( ˙-˙ )🖋

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