どうも僕です🖋( ˙-˙ )🍺
このブログ記事のタイトルに反応してくださった方は
梶原一騎という人物
真樹日佐夫という人物
そして劇画「空手バカ一代」をご存知な方だと思って記事を書いています
みなさんは、ビールはお好きでしょうか?僕は大好きです
空手道にビールはつきものだと思っておりますが…
今回は少々…もとい、だいぶ切ないビールに関わるお話を、とある映画から紹介いたします
すてごろ 〜梶原三兄弟激動昭和史〜
(2003年:日本)
日本を代表する劇画原作者にして
「巨人の星」「明日のジョー」「空手バカ一代」の生みの親である梶原一騎先生と、実弟の真樹日佐夫先生、そして三男の高森日佐志さん
通称 梶原三兄弟の昭和を生き抜いたその様子を群像劇のようなスタイルで表した映画です
そして、肝心の国際空手道連盟極真会館館長、大山倍達役は、なんと真樹日佐夫先生ご本人が演じられています
劇中で、少年期から青年期にかけて「すてごろ(素手の喧嘩)」ざんまいの日々を送っている真樹先生が、兄である梶原一騎を師と仰いで文筆業の修行を始める傍ら、極真空手の大山倍達館長に引き合わされます
しばらくは、大山館長の奥様に甘酒をご馳走になったり、事務所開きに大山館長が日本酒を届けにくるなど、蜜月が続いていたのですが…
プロレスラーのアントニオ猪木選手と、極真空手アメリカ支部のウィリー・ウィリアムズ選手の興行試合を梶原先生がほぼ独断で行ったことを発端に
梶原先生、真樹先生と大山倍達館長との間に軋轢が生じ、結果として袂を分つことになってしまうのです
そのあたりから梶原三兄弟の勢いに翳りが見え始め…しかし、痛み分け…という言葉通りなのでしょう
真樹先生扮する大山館長も、劇中ではとても複雑な心中を表現しています
その一場面…
【大山倍達邸、夕食の席で】
大山館長:「ビールを出してくれ(奥様に)」
奥様 :「あら、珍しいですね」
御息女 :「ほんと、パパがビールなんて!」
大山館長:「…いいから早く…」
(奥様、急いでビールを持ってきて、そして最初の一杯をお酌する、それを静かにゆっくりと飲み始める大山館長)
御息女 :「ビールって、苦いの?」
(御息女のその問いには答えずに、無言のまま、再びビールを喉に流し込む大山館長)
🍺🍂
辛そうです…💦
この上なく苦み走った表情で、何かを振り払うかのようにビールを飲む大山館長の様子が、ものすごく辛そうでした💦
そしてこの後の場面で
誰もいない、夜の道場でたった1人、空手着に着替えた大山館長が
ゆっくりと…そして深い深い息吹と共に、受けからの突き…突きからの受け…と額に汗を浮かべながら反復稽古をしている描写があります
自分はこの場面を見て思いました
「これ…泣いてるじゃん…館長」
って…
これは演じている真樹先生にしかできない演技だと思いました
だって、当事者ですもの、本人そのものですものね
こういう辛い、切ない場面も目立つ映画ですが
それでも、昭和の劇画の世界や、極真空手を含め格闘技を総合的に盛り上げた男たちの熱い物語なんです
悲しい時、辛い時に飲むビールもまた「その時でないとわからない味」なのだと思います
最後まで読んでくださりありがとうございました
今回はこの辺で
押忍🖋( ˙-˙ )🍺