どうも僕です🥋( ˙-˙ )✒️
今回紹介いたします小説は
牙の紋章(1994年:夢枕獏 著)
夢枕獏さんは、ご存知の方も多いと思いますが、格闘技にとても造詣の深い方で、他にも格闘ジャンルで大作を執筆なされています。
その中でも、僕が「これはすごい!」と感じるのが
牙の紋章 です。
物語の舞台は、1990年代前半の日本
カラテというものが爆発的に進化を遂げている真っ最中の時代です
数多の新興団体が立ち上がり、そして実戦的、異種格闘技戦でも対応できるルールを模索し、お互いにしのぎを削っていた「カラテ超戦国時代」とも言える時代です
その時代の中
打撃格闘技最強と言われる ムエタイ
そのムエタイの同一のチャンピオンに挑み、そして敗れたことのある2人の格闘家(共にカラテがベース)が主人公です
1人は失意を抱え、事実上「女性のヒモ」に
もう1人は、八百長がらみの試合で勝利したものの、事実上の敗北を感じ、行方知れずに
彼ら2人を中心として、ラーメン屋を営むかつての「伝説の空手家」、行方知れずの1人を追う暴力団の幹部、そんな彼らを愛し、愛される女性達、そして…彼らに勝利したムエタイのチャンピオンの男
彼らが苦しみ悶え、絶望を味わい尽くし、そして再起する小説です
80年代、90年代の格闘技や実戦カラテにお詳しい方なら
「あ、このモデルは、あの人と、あの人と、あの人だ…」
と勘づかれる方も多いと思います。
とんでもなく人間的で
救いようがなく不器用で
狂おしいほど「強さ」を渇望する男達の物語
読んでいて胸が苦しくなるほど彼らの「悶え」が伝わってきます。
誰かこいつらを助けてやってくれ💢😭‼️
と大声出したくなります。
格闘小説のジャンルですが、それ以上にこれは
「人間小説」だと僕自身は思っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回はこの辺で
押忍✒️( ˙-˙ )🥋