岩手怪異語り:「オシラサマ」遠野物語の深淵

どうも僕です🖋( ˙-˙ )🍵

オシラサマ という神(?)について今回はお話ししたいと思います

オシラサマとは蚕の神…養蚕神と位置付けられている神様なのですが

拡大解釈すると、農業全体の神である農業神としても捉えることができる神様です

遠野では現在もこのオシラサマは祭られており、布で顔を隠したものと、隠さないものの二つのタイプの御神体があります、大きさは主に30センチ前後と言われています

実はこのオシラサマ、馬と人間の娘の異種間恋愛がその由来にあると言われています

(ガチです)

とある農家に娘あり その娘美しくありて 父親が飼いならせし農馬を愛せり

農馬もひどく娘をあいせり 娘の父親コレを怒りて 農馬の首をハネて殺せり

娘泣き叫ぶままに農馬の首に抱きつき たちまち農馬の首と娘空中に浮き

天に向かって登っていき 消え去るなり

娘の父母ともにひどく悲しむも まもなく娘の生まれ変わりの如き小さき白い虫を授かるものなり

それ すなわち蚕の神なり

それ以降、遠野の地では養蚕が始まったとのことです

オシラサマは、現地では家によって「オコナイサマ」「オクナイサマ」などと言い方はまちまちですが、全国的には「オシラサマ」で通るようですね

祭られてはいるものの…上記の言い伝えの内容も矛盾だらけで

🔹なんで人間と馬が愛し合うの成立したのか

🔹なんで馬の首と娘が天に登っていったのか

🔹なんでそのあと父母が授かったのが子宝ではなく、蚕なのか

非常に意味不明です

意味不明ですが、1762年に表されたと言われる

「遠野古事記

にはすでにそのオシラサマの内容が記録されており、歴史自体はかなり古い神であることが分かります

実に捉えどころのない…遠野物語の中でもある意味最も深淵な内容を持つ・・または

ヤバい神

なのかもしれません

最後まで読んでいただきありがとうございました

今回はこの辺で

押忍🖋( ˙-˙ )✊

 

 

 

 

 

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