岩手怪異語り:「河童=ザシキワラシの構図」(遠野)

どうも僕です🖋( ˙-˙ )✊

このブログでは度々遠野物語について書いてきましたが

今回もまた、書こうと思います

河童がザシキワラシになった事例です

〈概要〉

岩手の上閉伊郡の栗林というところに、小笠原某という大きな家があったそうです

ある日、この家に奉公している下男が夕方、家の農馬に餌をやろうとして馬屋に行くと、そこに1匹の河童が隠れているのが見つかりました

たちまち大騒ぎとなり、村の男たちが総出で河童を取り囲み、逃げれないようにしました

村人の1人が河童に問いました

村人「なしてこったらまねすのや?(どうしてこのようなことをしたのか?)」

河童は答えました

河童「おら、なってもウマっこ好きで、オメェさまがたやってらように手綱っこ引いて見たかったのす、すたどもやってみたっけ馬っこの方がチカラ塩梅強くて逃げれねでらのす(私はとても馬が好きで、人間のあなた達がやっているように、手綱を引いて馬を引っ張ってみたかったのです、しかし、いざやってみると馬の方がたいそう私よりも力が強く、逃げるに逃げれないでいたのです)」

そして河童は涙ながらに村人に命だけは助けてくれと全力で懇願しました

そこに、その家の主人が鶴の一声…

主人「わがた、許すどもな、もぉはぁこったらまねすなよ。書けこれ(紙を取り出して)書けば許すがら(よし、ゆるそう。しかし2度とこんなことをしてはいけない、証文を書けばしっかり許してやる)」

河童は家の主人の言葉にうなづいて、左腕を噛み切って(!)そしてその指先で証文を書いて主人に渡したそうです

そして河童は許され、命を助けてもらった恩返しとして川から上がり

その家にそのままザシキワラシとして住み着き、主に水回りの面でたいへんその家に奉公したそうです

どうでしょう

非常にユニークなケースですね♨️(´・∀・`)

遠野物語と河童は切っても切り離せない関係ですが、ザシキワラシも同様ですね

その2つがドッキングしてしまった稀有な事案がコレになります

「・・わけわかんねぇ」

と思う方もいると思います

それはそう、河童もザシキワラシも、本来であれば別物なはずなのに…この事案では別物ではないんです

調べれば調べるほど謎が深くなり、そして捉え所がなくなっていく

それが・・遠野の異界なのかもしれません・・

最後まで読んでくださりありがとうございました

今回はこの辺で

押忍♨️( ˙-˙ )🍵

 

 

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