奇談(2005年:日本)
阿部寛さん主演のホラー映画です
この映画の舞台のモデルは僕の地元、岩手県の藤沢町というところです
隠れキリシタンを題材として扱っており
隠れキリシタンは長崎などで有名ですが、岩手の藤沢町にもしっかりとその存在と…弾圧の悲しい記録が残っています
元々の原作は諸星大二郎さん原作の漫画
「生命の木」
というものです
1970年代に青春を送られた方なら(僕はその時まだ生まれていませんが)
「妖怪ハンター」というフレーズをご存知の方もいるのではないでしょうか?
物語の内容は見てのお楽しみ
しかし少しだけ触れるのですが
かつてこの国にキリスト教が入ってきて、当然のことながら当時の権力者にその思想は疎まれ、また危険視され、迫害と弾圧の対象となりました
その中で、各地方の信仰者は「隠れキリシタン」としてひっそりと、バレないように、表向き形を変えてキリスト教を信仰していきました
やがてその中で、キリスト教は本来の姿ではなく
その土地の土着信仰とも長い年月をかけて融合し、全くオリジナルの独自の宗教に姿を変えていったものもあります
【アダムとイブと…もう1人いるんです】
旧約聖書には
エデンという楽園に最初の人類、アダムとイブがおり、そこで2人は悪魔に唆されて知恵の実を食べたことから知恵…知能を得る代わりに永遠の命を奪われ、楽園を追放されたということ
…もう1人いるようなんです、それがエヴァ
知恵の木を食べずに、もう一つの生命の木の実を食べた女性がそれです
彼女は知恵を得ることはできませんでしたが、その代わりに永遠の命を得ることができたということです
我々人類は、どうやらアダムとイブの子孫らしいのですが…
イブの子孫はどこにいったのや?…
そうしてどういう奴らなのや?…
彼らはどこに行って、何を目指すのや?…
そういうお話が、劇中において、東北の地で描かれます
正確な岩手訛りと、そして冬景色
俳優たちの白羽を踏むような演技と、そして透き通るような音楽
1970年代に「妖怪ハンター」の1エピソードとして描かれた物語は、当時映像は不可能と言われていたのですが
2000年代になって撮影技術の向上とともに、満を辞して映像化されました
岩手の1エリアを舞台に、壮大なスケールで描かれる宗教ホラーがこの
「奇談」
です
最後まで読んでいただきありがとうございました
今回はこの辺で
押忍🖋( ˙-˙ )✝️