「山人(やまびと)」:遠野物語に記された異形種と宮沢賢治

これからお話しいたしますのは、あまりにも少数派で、マニアックで、決して一般的ではない「説」となりますので、どうぞご了承ください
山人(ヤマビト)
それは蝦夷(えみし)より先に日本に先住していた、大和民族とは全く違ったタイプの
「本土先住民族
と言われています

彼らは後からきた大和民族の物差しでは測りきれない
・身体能力
・繁殖能力
・第六感
保有していると一説には言われております
民俗学者である柳田國男は、岩手の記録者である佐々木喜善から仕入れたデータをもとに、遠野物語を編集しました

当然あの物語には、人智を超えた存在が多数出てきます。

ニッチな見識では、ヤマビトの存在を表に大々的に知らしめるわけにはいかないので、あの物
語の中で暗に示唆したのではないか?
という見方もあるようです
そして…
生前の宮沢さんは、非常に怪異について敏感であったという説もあります
見えないものを見て、聞こえないものをみて
そこから美しい物語や不思議な話を紡ぎ出したのが宮沢さんです
彼の童話の中にも、そのヤマビトの存在をどこかしら匂わせるものがあります
などです

読んでおきたいベスト集! 宮沢賢治 (宝島社文庫)

注文の多い料理店は、狩猟を趣味とする二人の男性が、山中にて「人外のもの」と出くわすお話し
風の又三郎は、結局、彼が何者であったのか、最後の最後まで明かされませんでしたが、特別な力を持つ子供のお話でした
彼も、彼の父親も人間だったのでしょうか…
宮沢賢治さんは座敷童においても
「座敷童子
として童話で発表されており
また、生前は柳田國男遠野物語の存在を伝えた佐々木喜善さんとも親しく交流を持っていたという記録があります
宮沢さんが、この山人について認知していてもおかしくはありません
ひょっとしたら宮沢さんは、独自の形で我々に山人の存在を匂わせていたのかもしれません
岩手のミステリーはまだまだディープです
今回はこの辺で
押忍( ˙-˙ )🌾

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